どれだけ私達が、未来志向か?
未来を思い描けるのは、過去を思い描けるからです。
過去がなければ未来は発生しません。
今ここだけ。
例えば、未来にこうなるかも?と思うことができるのは、
過去にそうなったことがある、もしくは、そうなった人を見たことがあるから。
記憶に情報として残っているものが処理されて未来を描く。
過去を振り返らない、ほじくらない、深堀しない、って、私は内観の時の鉄則やと思ってるんですが、過去を考えないというのはなかなか難易度が高くて。
当たり前のように、無意識に、何か過去の記憶をもとに今この瞬間を判断しています。そして、この今が、未来の原因となるような気がして、未来の方に意識が向かってしまう。
過去を手放す、が難しく感じるなら、今の生活の中で簡単にできる実践があります。
それは「未来を追わない訓練」。過去がなければ未来が無いのと同じで、未来がないなら過去も無い、というのが原因と結果の法則。原因がなければ結果はなく、結果がないなら原因はない、この理屈を使ってみる。
だから、未来に意識が向かないように「必要の無いことはしない」ということを行動面で意識して生活してみるんです。
例えば、私が数年前よくやっていたのは、
ご飯をつくるにしても、どうしてもないと作れない!という時だけ買い物に行く。
日用品(ティッシュとか、洗剤とか、)は無くなってから買いに行く。
何かやることがあっても期限が特に迫っていないなら、前もってやらない。
子供が宿題とかしてなくても口挟まない。
子供が何かやろうとしてる時に先に口出さない。
めんどくさい、気が乗らないならやらない。
細かくは他にもあったと思うけど、こういう感じです。
こういうのって、結局のところ、不安だから先回りでやってしまうっていう部分であって、これがいわゆる未来志向でもあると思うんです。
これに気づかないうちに、あれこれやらなきゃって気疲れするし、いつも「足りている状態」や「不安のない状態」にこだわって、がんばっちゃう。
これを意識してみたら、実際は生活が効率よくなって、お金もあまり使わなくなるし、子育ても楽になって、時間も余裕ができたし…
やらなくていいこといっぱいやってたなって気づけました。
必要に迫られたら、人って嫌でもめんどくさくても動くわけで。これも一つの外的アプローチですが、こうした行動面のアプローチも私自身やってましたね。
内面の観察と、それに沿う行動をとることで、内観効率ってアップします。
「必要ならやるだけ」の意識って、シンプルで楽ですよ。
過去どうだったかや、未来どうなるか、がなくなると、必要な事だけになります。
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